肩こりの放置はNG!すぐ実践できる改善法とは?
「いつもより肩がこっているけど、早く寝れば治るだろう。」そう思って肩こりを放置していませんか?肩こりは安静にしていれば治るわけではなく、放置することで筋肉が硬くなり悪化してしまう可能性もあります。今回は肩こりの原因、すぐにできる改善方法についてご紹介します。ひどい肩こりに悩まされている方は参考にしてみてください。
肩こりになる原因とは?
肩こりになる主な原因はデスクワークなどで筋肉がこわばっていたことなどによる筋肉の疲れと、運動不足の2つが挙げられます。同じ姿勢、運動不足、眼精疲労、ストレスは肩こりの4大原因ともいわれます。普段気にすることはないかもしれませんが、人の頭は約5~6kgあり、これを細身の首だけで支えるのは肩と首にかなりの負担がかかります。
デスクワークをしていると長時間同じ体勢をしていたり、かばんを長時間肩にかけていたり、パソコンの画面を長時間見ていることで身体をまったく動かさなかったり同じ体勢を取り続けてしまいます。身体を動かさずに同じ体勢を撮り続けることで筋肉が長時間緊張状態になり、肩こりが発生します。長時間の緊張状態は筋肉の疲れにつながり、筋肉が固まることで血液の流れが悪くなり、身体にさまざまな影響が出てきます。
また日頃の運動不足が筋肉の緊張や、ちょっと動いただけで疲労を起こしやすくなり、肩こりの症状が出やすくなってしまします。とくに近年では多くの仕事でパソコンを使うようになり、パソコンの前で長時間同じ体勢が続く、モニターの見過ぎでひどい眼精疲労になる、という人も少なくないです。
肩こりが悪化すると病気になる!
肩こりは筋肉を動かさないことで発生しますが、筋肉を動かさないということは血液の流れが悪くなり、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。
たとえば、首の骨の間にある椎間板というクッションの役割をしている部分がありますが、肩こりによって筋肉が固まった状態から急に動かしたりするなど、外的要因によって椎間板が痛んだり、飛び出てしまうことがあります。椎間板が飛び出てしまった状態を椎間板ヘルニアといい、飛び出た椎間板が神経を圧迫するので肩こりの悪化や手足のしびれ、痛みなどが発生します。指先の感覚が鈍くなって物をうまく持てない、まともに歩けなくなるなど、重症化するリスクもあります。
また、胸郭出口症候群は長時間のデスクワークなど同じ体制を続けていると起きる可能性のある病気です。同じ体制で長時間血管や神経が圧迫されて血液の流れが悪くなり、腕や手のしびれ、痛みを引き起こします。いずれも筋肉が硬くなり、血行不良によって引き起こされる病気ですので、未然に防ぐためには簡単でもいいので身体を動かすようにしましょう。肩こりを未然に防ぐ、もしくは少しでも改善するにはちょっとした工夫が必要になります。
すぐ実践できる肩こりの改善法
肩こりを治すには病院に行くか長い時間かけてほぐす必要がある、と思っている方も少なくないと思います。しかし、肩こりは日々の生活の中でちょっとしたことを意識するだけで劇的に改善します。
肩こりを改善する時にポイントになるのが肩甲骨です。肩甲骨のまわりにはたくさんの筋肉があり、肩甲骨を意識して動かすことで肩のまわりの筋肉もほぐれ、血行もよくなります。肩こりは肩周りの筋肉を動かさないせいで筋肉が硬くなり、血流が悪くなることで起きるので、肩甲骨動かすことが直接肩の筋肉の血流改善につながります。
まず、自分の姿勢を見直してみましょう。長時間同じ姿勢をしていると肩こりになる、とはいってもずっと動き続けることもできません。しかし、特別ストレッチや運動をしなくても立っている時、歩いている時、座っている時の姿勢を意識するだけでも肩こりは改善されるのです。姿勢で肩こりを改善させるためには、まず肩甲骨同士の感覚を広げるように意識しましょう。胸を張ると肩甲骨が背骨側に寄って肩甲骨同士が近づきますが、この時肩の筋肉は緊張状態になるため、肩こりにつながってしまします。
一方でお風呂上がりに一息ついている時などは、肩をはじめ全身脱力してリラックスできていると思います。この時脱力できていると、肩甲骨同士も近づかず脱力できているため肩の筋肉は緊張状態にありません。この状態をお風呂上がりだけではなく日常的にできるようになると肩こりが改善されます。ポイントは肩甲骨同士を離すように意識して、身体に余計な力が入らないようにリラックすることです。
また、肩甲骨同士を近づけないようにした後は、肩甲骨周りの筋肉を意識的にほぐすストレッチを合わせて行うと肩こりに効果的です。肩と肘が水平になるように上げて、両手を右肩、左肩に軽く載せるようにします。このとき、肘が真横を向いていると思いるため、肘で円を描くようにして動かしてみましょう。この動きをすると肩甲骨周りの筋肉がほぐれ、筋肉が温まるので、肩こりの改善にもつながります。
肩こりは多くの人が悩まされ、悪化すると重大な病気にもなりかねないですが、ちょっとした工夫で予防・改善できます。ひどい肩こりを持っている方ほど、身体を動かすのが億劫になりがちですが、できる範囲からでいいので身体を動かして、血流をよくすることが大切です。