座りっぱなしは健康に悪影響?簡単にできる対処法を紹介!
世界で一番1日あたりの座っている時間が長いといわれる日本人。現代の日本人は1日の6割を座って過ごしているともいわれます。座っている時間が長ければ長いほど身体に悪い影響が出ることをご存じですか?今回は座りっぱなしによるリスクと対処法についてご紹介します。デスクワークが多く体調不良に悩んでいる方は参考にしてみてください。
座りすぎは健康リスクが上がる!
座っている時間が長いと健康に悪いことをご存知ですが?人間はもともと身体を動かす仕組みを持っていますが、座りっぱなしだと本来使うべき仕組みを使わないため、さまざまな健康被害出てしまいます。人間は1時間座り続けると約22%寿命が短くなるともいわれ、連続して11時間以上座ると、座らない人に比べて40%も死亡リスクが増加するとも。
座りすぎることで全身の血流が悪くなり、代謝が低下することでさまざまな影響が出てきます。人間の筋肉の70%が下半身に集中しており、筋肉は全身に血液を巡らせるポンプの役割をしているので、血液が全身に行き渡らず、糖尿病や高血圧、血管のつまりが原因で起きる脳梗塞や心筋梗塞など、重大な病気を引き起こすリスクがあります。
座り方を意識する
長時間座っていることで身体に負担がかかりますが、座り方を工夫することで身体への負担を軽減できます。意識して正しく座ることで骨盤や背骨のゆがみを軽減できます。正しい座り方は、骨盤を立てることを意識すること。イスに深く座って、背もたれに軽く寄りかかるようにして骨盤を立てるように意識して座るようにしましょう。机に肘をつくなどして骨盤がゆがんだ状態で長時間座るのも背中や腰によくありません。骨盤を立てるのに加えて、左右水平の状態を保つのも身体の不調を防ぐために必要です。
また、前傾姿勢にならないようにすることもポイント。デスクワークだとパソコンを見るために長時間前傾姿勢になりがちです。長時間前傾姿勢の状態が続くと猫背になり、肩こり、背中の痛み、腰痛などを引き起こしてしまします。人間の背骨は頭から腰にかけてS字ラインを維持するのが、身体の不調を予防するためのポイントです。
忙しい時ほど座り方を意識できず偏った座り方をしがちです。一呼吸おいて正しい座り方をすることで身体の不調を予防するだけでなく、効率よく仕事ができるようになります。
簡単にできる座りっぱなしの対処法
長時間のデスクワークは健康によくありません。1日8時間働くとして、8時間座りっぱなしということもあるかもしれませんが、8時間ずっと仕事に集中できるとは限りませんよね。仕事の合間にちょっとした工夫をすることで、座りっぱなしによる健康被害を防ぐことができます。
デスクワークの合間に立つ・歩く
長時間座りっぱなしのデスクワークで起こる1番の問題は血液の流れが悪くなることです。一番早く確実な対策は、デスクワークの合間に立ったり、歩いたりすることです。たまにその場に立つだけでも効果がありますが、トイレに行く、飲み物を買いに行くなど、歩いて身体を動かすほうがより効果があります。歩くことで座りっぱなしによって悪くなった血液の流れも改善され、座りっぱなしによる健康被害の予防にもつながります。目安としては30分に1回以上立つ、1時間に1回以上、5分くらい歩く時間を作るようにしましょう。
ストレッチをする
そこまでこまめに立ったり歩き回ったりするのは同僚の目が気になるという方はデスクに座ったままでもストレッチをするのがおすすめです。首を前後左右に傾けたり、首を回したりするだけでも何もしないより血液の流れがよくなりますし、座ったままでつま先とかかとを交互に上げ下げするだけでもふくらはぎの筋肉を動かせるので、血液の流れがよくなります。
ストレッチはしっかり取り組めばダイエット効果が期待できるなど、簡単に身体を動かすのにおすすめです。短時間でできるので、立ったり歩いたりしたついでに一緒に簡単なストレッチを取り入れるのがおすすめです。座ったまま、またデスクでさりげなくできるストレッチは多いので、仕事の合間にさりげなく取り入れてみてはどうでしょうか。
こまめに水分補給をする
座りっぱなしは動かないことで血液の流れを悪くしますが、水分不足も血液の流れを悪くしてしまいます。仕事に熱中するあまり全然水分を取っていなかったという経験がある方も多いのではないでしょうか。水分補給をすることで血液量が増えて血液の流れをよくするサポートをしてくれます。
もちろん水分補給をしただけで立ったり歩いたりしないと血液の流れはよくなりませんので、水分補給と合わせて立ったり歩いたりしましょう。水分補給をするときは水やスポーツドリンクがおすすめです。デスクワーク中はお茶やコーヒーなどカフェインの入った飲み物をよく飲むと思いますが、カフェインによる利尿効果によって逆に水分を身体から出してしまいます。カフェインは集中力を高めてくれるので飲みたい気持ちもわかります。ですが身体の健康のため、カフェインだけでなく合間に水を飲むなどして、水分不足にならないようにしましょう。
いずれのやり方にせよ、一番大事なのは血液の流れをよくすることです。首回りや脇、足の付け根など太い血管があるところは可動域も広いので、より重点的にストレッチをするのがおすすめです。簡単にできる対処法なので、継続して行いましょう。